この領域に詳しい心理学者や精神科医は、FND患者に多くのことを提供することができます。
一般病院、リハビリテーション、ペインクリニック、慢性疲労症候群へのサービスなどに勤務する心理士は、この領域に精通していると思われます。リエゾン精神科医や精神神経科医は、間違いなくこの分野に精通しているはずです。
多くの患者は、ストレスを感じることなくFNDを発症します。症状が突然現れたり、身体的な損傷に関連して起こったりしますし、またストレスはその症状があることだけ!ということもあります。
また、ストレスがかかった時にFNDを発症する人もたくさんいます。しかし、これはストレスが唯一の要因、あるいは主要な要因であることを意味するものではありません。
もちろん、人生のストレスは、最近でも昔でも、すべてを悪化させますし、人によってはFNDの大きな原因になることもありますが、多くの人にとっては、それほど重要なことではありません。
多くの人は、他の人が心理学者や精神科医に会う必要がある理由は理解していますが、自分がそうだとは考えにくいです。もし、あなたが治療の「すべての手段を講じる」ことを望むなら、そのためには、自分の偏見を捨てなければならないかもしれません。
また、精神科医や心理士にかかると、昔ながらの精神分析のような話し合いや『治療』が行われると思われることもあるようです。古典的な(そして間違った)考え方は、精神科医が「あなたの子ども時代のことを教えてください」と言い、あなたがこれまで抱えていたあらゆる秘密を打ち明け、精神科医があなたがどうしてこのような状態になったのかを話すというものです。
精神科医や心理学者に会っても、このようなことはめったにありません。過去に起こったことを探求することは、人によってはとても役に立ちます。しかし、そのような探求は、通常、あなたのことをよく知った人が行うものです。
「原因」のページで説明したように、人々がFNDになる理由を特定することは非常に難しい場合があります。時には、「あなたはFNDや機能性障害に対する脆弱性があるので、どうしたら改善できるか考えてみましょう」と言うだけで十分な場合もあります。
よくある、そして妥当な質問は、”話すことで、実際にどのように私の症状改善の助けになるのか?”ということです。
これらは、「話す」ことが助けになる一般的な方法です。
これらをまとめてみると、「話す」ことがいかに有効であるか、驚くかもしれません。
心理学者や精神科医は、そのアプローチに大きな違いがあります。かかりつけの医師や神経科医に、誰に診てもらうのが一番効果的か相談してみるのもよいでしょう。
このセクションは、いずれバージョンアップされる予定です。
FNDにおける心理療法のエビデンスを確認したい場合は、最近の有用なレビューがあります。Gutkin et al 2021.
また、FNDに対する最大の心理療法試験の結果がどうであったかは、CODES試験の映像 でご覧いただけます
[翻訳者:是木明宏]